部門のご案内
『検査・放射線室』
認知症診療向け画像検査について
Image inspection for dementia diagnosis
頭部検査MRIのQ&A
CT(シーティー)やMRI(エムアールアイ)で、何を調べるのですか?
CT(シーティー)やMRI(エムアールアイ)の検査では脳の断面像(輪切り)を撮影して、脳の形を調べます。原因となる病期やケガがあるかを見ます。
CTはエックス線、MRIは磁気を使った画像検査です。脳出血や脳梗塞など緊急な治療が必要な病気もわかります。アルツハイマー型認知症は海馬が縮んでくるのが特徴です。
MRIをコンピュータで解析して見やすくしたものがVSRADです。
健康な人 | アルツハイマー型認知症 | |
MRI | MRI | VSRAD |
MRIで、海馬が縮んでいるのがわかります(→)。VSRADでは縮んだ部分が青く示されます。
画像提供 / 松田 博史(埼玉医科大学)
脳血流SPECT検査のQ&A
SPECT(スペクト)は、CTやMRIとどうちがうのですか?
CTやMRIは形を調べますが、SPECT(スペクト)は血液の流れを調べます。
脳の働きが低下した場所では、血液の流れも低下するからです。
アルツハイマー型認知症で脳が縮んでくる前の早い時期から、脳の血液の流れが低下してくることがあり、SPECT(スペクト)でわかります。
SPECT(スペクト)をコンピュータで解析して見やすくしたものがeZIS(イージス)です。
アルツハイマー型認知症 | ||
SPECT | eZIS | |
血流の低下している部分が、SPECTでは青や緑に、eZISでは色のついた部分として示されます。アルツハイマー型認知症では側頭葉(○印)から頭頂葉(○印)と後帯状回(○印)の血流低下が特徴です。
画像提供 / 中野 正剛(医療法人 相生会)