発達障害、こどもへの虐待、家庭問題、不登校など子どもの心の問題が増加し、子どもの心の診療の充実が求められているなか、平成23年度から厚生労働省の事業として「子どもの心の診療ネットワーク事業」が開始されました。

この事業は、都道府県の拠点病院を中心に、地域の医療機関・こども家庭センター（児童相談所）・福祉施設・教育機関等と協力・連携して子どものケアや家族の支援を行うもので、29年7月現在で18都府県、1政令市で事業実施しています。

本県においても、「児童思春期センター」を開設した当院が拠点病院としての役割を担い、平成26年度から、この事業を開始しています。
この事業を実施することにより、地域の医療機関、保健・福祉・教育機関等が協力・連携し、県内すべての地域の子どもや家族の皆様が適切に医療にアクセスし（医療の均てん化）、さらには、医療機関との紹介、逆紹介が円滑にできるようにしていきたいと考えています。

今後とも、関係機関の皆様のご協力、ご支援についてよろしくお願いいたします。

「子どもの心の診療ネットワーク事業」では大きく分けて以下の3つの事業を実施していきます。

兵庫県立ひょうごこころの医療センターは、「子どもの心の診療ネットワーク事業」拠点病院として、地域の医療機関の先生方と医療連携をはかっています。
地域医療機関から紹介された患者様に専門的な治療を行い、病状が安定した後は、その後の必要な治療を継続できるお住いの地域の医療機関へご紹介（逆紹介）させていただき、相互連携体制を整えています。
下記には当院との連携医療機関を市区町村別に掲載しておりますので、ご活用ください。
※受診前には必ず各医療機関のホームページを確認の上、受診くださいますよう、よろしくお願いいたします。