病院の治療について

病院の治療について

主な対象疾患について

(1)統合失調症及びその類縁疾患
(2)気分障害(躁病、うつ病及び双極性感情障害(躁うつ病))
(3)アルコールなどの精神作用物質による精神及び行動の障害(急性中毒は除く)
(4)小児期及び青年期における行動及び情緒の障害

精神科治療について(統合失調症及びその類縁疾患) 気分障害の治療について(うつ病・躁病・躁うつ病)
アルコール症治療について 児童思春期の精神科治療について

精神科治療について

<統合失調症とは?>

統合失調症は人間の感覚や感情、思考のまとまり(統合)がバランスを失い(失調)、さまざまな精神症状(症)が現れる病気です。例えば、聴覚や味覚といった感覚のまとまりがなくなると、誰もいないのに声が聞こえたり、食べ物に毒が入っているように感じたりします。また、感情のバランスが取れなくなり突然、恐怖や不安に襲われたりすることもあります。思考のまとまりがなくなると、不合理な考えが浮かんできたり、ちぐはぐな行動をしてしまうことも起こります。そのために日常生活に大きな影響を及ぼし、症状が強い場合は入院による治療が必要になることもあります。うつ病などと比べるとあまり知られていませんが、決して稀な病気ではなく、およそ100人に一人くらいの人が発症する、とても多い病気です。発病は15歳から40歳くらいの比較的若い世代に起こります。男性と女性とでかかりやすさに差はなく、人種や地域でも違いはほとんどないことが分かっています。発病の数年前から気分の落ち込みや意欲がなくなるなどの症状が見られることがあり、直接的な原因ではありませんが、人生の上での大きなストレスが発症の引き金になると言われています。また、まだ全ては解明されていませんが、脳の中のドーパミンやセロトニンと呼ばれるホルモンの働きが関係することが分かってきています。

<統合失調症の経過と治療>

統合失調症の治療は病気の経過とともに違ってきます。統合失調症の経過は4つに分けられます。
■病気が起こり始めたとき(前兆期)
■病気が悪くなっていくとき(急性期)
■病気が治まっていくとき(休息期)
■そして回復するとき(回復期)
といったふうに時期によって状態は違うため、治療も異なってきます。

「前兆期」では、寝れない、食欲がない、不安や恐怖で外に出られないといった症状が数か月から数年続きます。
周囲の人が気づいていない場合もありますし、精神科で治療を受けていてもうつ病と診断されている場合もあります。病気が悪化し入院による治療が必要なほどになると「急性期」と言います。この時は幻聴や興奮といった激しい症状があらわれ、薬の治療と休息が治療の中心となります。脳の中でドーパミンの働きが過剰になることが関係しており、薬はこのドーパミンの過剰な働きを治めるのに効果があります。急性期が治まると病み上がりでまだあまり元気のでない時期、「休息期」が続きます。この時期は前兆期や急性期でエネルギーを使い果たしてしまっているために、疲れやすく集中力も充分でないため多くのことができません。そのため、無理をせずにのんびり、ゆったり過ごしてエネルギーを溜めることが必要です。この間に病気について学ぶ心理教室に参加したり、生活環境を整えるための様々なサポートを受けたりします。この期間の長さは個人差が大きく、場合によっては数年続くこともあります。エネルギーが溜まり焦りがなくゆとりが持てるようになると「回復期」が始まります。行動の範囲が広がり出来ることも増えてきます。回復期ではストレスをコントロールするためのリハビリテーションや進学や就労といった社会生活についてのサポートを受けることができます。統合失調症は再発しやすい病気なので、再発予防が重要になります。そのためには病気を理解し、ストレスへの対処を学び、適切な薬の治療を継続することが大切です。一人一人の人生において希望もニーズも違いますから、ここからの治療はオーダーメイドということになります。

ひょうご こころの医療センターでは、症状の重さに関わらず、よりよく生きられるようにするためにはどうすれば良いかを一緒に考え、回復の妨げにならないものであれば、何でも取り入れるよう努力していきます。

【相談受付時間】平日9:00~17:00
【連絡先】078-581-1013(代) 地域医療連携部まで

※上記以外の時間につきましては、兵庫県にお住いの場合、
兵庫県精神科救急情報センター(078-367-7210)にご相談ください。

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気分障害の治療について

気分障害は症状によって2つに分けられます。

介単極性うつ病(いわゆる”うつ病”) 気分が落ち込み、ゆううつな状態が長い期間続く。
双極性障害(いわゆる”躁うつ病”) 気分が高揚し、活動的になる時期、気分が落ち込む時期が交互に現れる。

気分障害の原因はさまざまな要素が絡み合っていますが、ストレスにより、脳のバランスが崩れる事が一因といわれています。
うつ病、躁うつ病には有効な薬物があります。また、再発を予防する薬もあります。早期に適切な治療を開始する事が必要です。
症状が軽ければ外来で治療を行います。激しい躁状態となり、自分をコントロールできず、周囲との関係に著しい障害がでるおそれがあれば入院治療が必要です。
重度のうつ病では”生きていても仕方がない”と思い、自殺の危険が生じる事もあります。このような場合にも入院し、安全な環境で治療を行います。

うつ状態が続くと考え方が悲観的になり、それがさらにうつ病を長引かせるという悪循環となってしまいます。自分の考え方の癖やパターンを知る事が重要です。躁うつ病についても、再発のパターンや対処法を考える事が重要です。入院中には心理教室があります。病気・薬・再発予防について一緒に勉強していきましょう。患者さん同士の話しあい(どんな症状で困ったか、どんな事が役にたったか、なんでもOKです)を通じて、ヒントが生まれる事もあります。

自分や家族だけで抱え込まず、早期に適切な医療を受け、回復を目指しましょう。 まずはお気軽に当院の窓口へご相談ください。

【相談受付時間】平日9:00~17:00
【連絡先】078-581-1013(代) 地域医療連携部まで

※上記以外の時間につきましては、兵庫県にお住いの場合、
兵庫県精神科救急情報センター(078-367-7210)にご相談ください。

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アルコール症治療について

アルコール依存症をはじめとするアルコール関連問題は、近年大きな精神医療の課題として捉えられています。
アルコール依存症は臓器障害だけではなく、家族(配偶者や子ども達)や職場、対人関係に大きな障害を進行させます。
当院では、アルコール依存症専門病棟における入院治療をARP(アルコール依存症・リハビリテーション・プログラム)を中心に進めています。
また多くの回復者が集う断酒会・AA(アルコホリックアノニマス)への橋渡しもしています。

【相談受付時間】平日9:00~17:00
【連絡先】078-581-1013(代) 地域医療連携部まで

本ガイドラインは平成27年度厚生労働科学研究費補助金 障害者対策総合研究事業(障害者対策総合研究事業(精神障害分野))「アルコール依存症に対する総合的な医療の提供に関する研究」の分担研究「アルコール依存症の実態に関する研究」(責任者:長徹二)の一環として作成されております。そのため、本ページからのダウンロードおよびダウンロードした文書の印刷は自由ですが、営利目的での使用は固くお断りいたします。

カードゲーム型依存症治療ツール ARASHI(アラーシー)

アラーシー(Addiction Relapse prevention by Amusement-like Skill-up tool for Help-seeking Innovatlon)のカードと取扱説明書の無料ダウンロード

ARASHIカードセットPDFファイル

取扱説明書PDFファイル

ARASHIはアルコールや薬物といった依存性物質の再飲酒や再使用につながりそうな状況を想定し、仲間と共に対処能力を養うためのゲームツールです。

本ツールは平成28年度厚生労働科学研究費補助金 障害者対策総合研究事業(障書者政策総合研究事業(精神障書分野))「アルコール依存症に対する総合的な医療の提供に関する研究」の分担研究「アルコール依存症の実態に関する研究」(責任者:長徹二)の一環として作成されております。
そのため、本ページからのダウンロードおよびダウンロードした文書の印刷は自由ですが、営利目的での使用は固くお断りいたします。

なお、本ツールをグループ療法(集団治療)として使用する場合のグループ療法マ二ュアルもございますので、所属機関名、責任者のお名前、住所、電話番号、メールアドレスを記載していただき、
arashi.group.therapy@gmail.comまで、「グループ療法マニュアル希望」とタイトルに入れて、メールにてお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします。

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児童思春期の精神科治療について

児童思春期の治療

思春期は、身体も心も急激に変化する時期であり、子どもとしての自分に別れを告げ、 大人としての自分に向かい合うための準備期間です。

しかし、現代の多様化、複雑化した社会状況のなかで、この作業は容易ではなくなっています。不登校、家庭内暴力、摂食障害、ひきこもりなどの治療では、思春期心性を理解したうえで、心の健全な成長を促し、 援助することが必要不可欠です。

学校、保健所、児童相談所などとの連携が必要な場合もあるでしょう。児童・思春期専門外来では、成長期にある患者さんの発達、心理を考え、さらに家族問題、教育問題などを視野に入れながら治療にあたっています。

入院治療では、医師、看護スタッフ、臨床心理士、作業療法士らが協力して関わり、また同世代の仲間と接することを通して、心身の健康を取り戻し、家庭・学校・職場での生活が順調に送れるようになられることを目指しています。

まずはお気軽に当院の窓口へご相談ください。

【相談受付時間】平日9:00~17:00
【連絡先】078-581-1013(代) 地域医療連携部まで

※上記以外の時間につきましては、兵庫県にお住いの場合、
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たべものの話 こんな時どうしたらいいの? 患者さんからのメッセージ しずくちゃんだより
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